皆さんこんにちは、デザインウォール設計事務所です^^
本日は前回に続き“構造安全性の確認方法”の中の③仕様規定(N値計算法)についてより詳しく解説します。 通し番号順ではありませんが、
ぜひ参考にしていただけたらと思います☝🏻
木造住宅における構造の安全性を確認方法は、「3通り」あります。
①構造計算(許容応力度計算など)
②性能表示計算(耐震等級、耐風等級など)
③仕様規定(壁量計算、四分割法、N値計算など)
です。
※壁量計算、四分割法、N値計算等は構造計算と言わず、 許容応力度計算以上のものを構造計算と言うのが構造において一般的です。
今回は③仕様規定のN値計算に焦点を当て解説していきます。
応力による引張り耐力がその部分の必要耐力以上であることを簡易計算で確かめて、柱頭・柱脚の接合金物を選定するときに用いる計算手法です。
柱頭・柱脚の接合に適合していない金物等で柱、梁、土台を接合すると柱が抜けてしまう原因となります。
柱頭・柱脚の接合方法は2つ方法があります。
1.告示(平12建告示第1460号)の仕様
2.N値計算法
N値計算法
・平屋建ての柱、もしくは、2階建ての2階部分の柱、および2階建ての1階で上に2階がない部分の柱
N=A1 × B1 ー L 出隅以外 0.5 0.6 出隅 0.8 0.4
N :N値(引き抜き力)この数値によって、金物を選択する A1:検討する柱の両側の壁倍率の差(筋交いの場合は補正値を含む) B1:周辺部材の抑え効果を表す係数0.5(出隅の場合0・8) L :鉛直荷重による押さえ効果を表す係数0.6(出隅の場合0.4)
・2階建ての1階で上に2階がある部分の柱
N=A1 × B1 + A2 × B2 ー L 出隅以外 0.5 0.5 1.6 出隅 0.8 0.8 1.0
N,A1,B1は上記と同じ A2:検討する柱に連続する上階(2階)柱の両側の壁倍率の差(筋交いの場合は補正値を含む) B2:2階の周辺部材の抑え効果を表す係数0.5(2階が出隅の場合0.8) L :鉛直荷重による押さえ効果を表す係数1.6(出隅の場合1.0)
※構造塾、ホームズ君等から参照しています。
以上、構造安全性の確認方法 ~③仕様規定(四分割法)~についてのご紹介でした。
いかがだったでしょうか?
デザインウォール設計事務所のブログやSNSをこれからもよろしくお願いします。😊
この投稿をInstagramで見る