皆さんこんにちは、デザインウォール設計事務所です^^
本日は前回に続き“構造安全性の確認方法”の中の③仕様規定(壁量計算)についてより詳しく解説します。 通し番号順ではありませんが、
ぜひ参考にしていただけたらと思います☝🏻
木造住宅における構造の安全性を確認方法は、「3通り」あります。
①構造計算(許容応力度計算など)
②性能表示計算(耐震等級、耐風等級など)
③仕様規定(壁量計算、四分割法、N値計算など)
です。
※壁量計算、四分割法、N値計算等は構造計算と言わず、 許容応力度計算以上のものを構造計算と言うのが構造において一般的です。
今回は③の壁量計算に焦点を当て解説していきます。
壁量計算とは、地震力や風圧力に対する必要壁量と、計画している建物の存在壁量を比較し検討するものです。
壁量計算の手順 1.地震力に対する必要壁量 2.風圧力に対する必要壁量 3.各階(1F,2F)、各方向(X,Y方向)の存在壁量の算出 4.判定 存在壁量≧必要壁量 ※必要壁量は地震力、風圧力に対する大きい方のみの検討で良いです。
1.地震力に対する必要壁量の算出方法
必要壁量(cm)=床面積(㎡)×床面積に乗ずる数値(cm/㎡)です。
↑一般地域用
例:前提条件(2階建て、1F 106㎡、2F53㎡、重い屋根)
1Fの必要壁量:106㎡×33cm/㎡=3498 cm 2Fの必要壁量:53㎡×21cm/㎡=1113cm
2.風圧力に対する必要壁量の算出方法
必要壁量(cm)=見付面積(㎡)×見付面積に乗ずる数値(cm/㎡)です。見付面積※ホームズ君より参照(見付面積)
見付面積に乗ずる数値 一般地域50cm/㎡ 特定行政庁が定めた地域50超~75以下cm/㎡ ※見付面積に乗ずる数値は建築基準法施行令46条4項表3より
例:前提条件(一般地域、2階建て、1F,X方向見付面積44.86㎡ 1F,Y方向38.93㎡ 2F,X方向31.4㎡ 2F,Y方向19.32㎡)
1F,X方向の必要壁量:44.86㎡×50cm/㎡= 22.43m 1F,Y方向の必要壁量:38.93㎡×50cm/㎡= 19.47m 2F,X方向の必要壁量:31.40㎡×50cm/㎡=15.70m 2F,Y方向の必要壁量:19.32㎡×50cm/㎡=9.66m
3.各階(1F,2F)、各方向(X,Y方向)の存在壁量の算出方法
地震力、風圧力前提条件は異なっています。 ※http://www.house-support.net/seinou/hekiryou.htmより
4.判定 存在壁量≧必要壁量で完了です。
構造塾、ホームズ君等から参照しています。
以上、構造安全性の確認方法 ~③仕様規定(壁量計算)~についてのご紹介でした。
いかがだったでしょうか?
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