皆さんこんにちは、デザインウォール設計事務所です^^

本日は前回触れたUA値について詳しくお話しします。


まず初めにUA値とは室内の熱がどれだけ外に逃げてしまうかを示す値で、この値が低いほど熱が逃げにくく断熱性能が高いです。

★今回はUA値の違いによる逃げる熱の違いを、具体的な例を挙げてご説明します。

・UA値が0.46(断熱等級6)のときの熱損失総量[W]
外皮面積350㎡ / 内気温が15℃、外気温が0℃で気温差が15℃の場合
UA値=逃げる熱[W] / 外皮面積[㎡] × 室内外温度差[K] ですので、全てを掛け算すると総量[W] が求められます。
なので
UA値0.46=0.46W × 350㎡ ×  15℃ となり

W=2415 つまり2415Wの熱が逃げるということになります。

・UA値が0.26(断熱等級7)のときの熱損失総量[W]
上記と同じ条件下で計算すると
UA値0.26=0.26W × 350㎡ × 15℃ となり
W=1365 つまり1365Wの熱が逃げるということになります。

UA値による逃げる熱の総量[W]の違いを求めてみましたが、まだあまりピンときていない方も多いのではないでしょうか?(実際わたしもここまでではピンときません笑)
なのでエアコンを例にこの熱[W]がどのくらいなのかご説明します!

一般的な6畳用エアコンは2.2KWクラスです。変換すると2200Wクラスとなります。
つまりUA値0.26の住宅であれば、逃げてしまう1365Wの熱を補完するのに1邸に6畳用エアコン1台で十分ということになります。むしろ大きすぎるくらいなんです😮

しかしこれは冬場の室温を暖かくしたいという時の話です。実は人間が1人いるだけでもおよそ100Wの熱を放出しており、これに加え家電や照明も熱を放出しています。そのため冬場は1365Wより小さなエネルギーで室内を暖かくすることが可能です。
一方で夏場は人間が放出している熱、家電や照明などの熱も加わりますからお部屋を冷やすのには1365Wより多くのエネルギーが必要になってきます。

そしてここまでUA値のお話をしてきましたが、UA値だけでなくC値も重要です。C値とは住宅内の隙間の総量を示す値で、低いほど隙間が少なく高気密といえます。たとえUA値が低く高断熱であっても、C値が高く隙間が多ければ結局その隙間から熱が逃げてしまうので意味がありません。
さらにUA値は低い方が良いのですが、一定以上低くしてしまうと夏型結露などの問題も発生してくるのでこちらの対策も忘れてはいけません。


以上、本日はUA値についてのお話でした。
いかがだったでしょうか?

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