今回は、ミラノ滞在中に訪れたスイスの視察レポートをお届けします。
スイスには2泊しましたが、今回は主に建築を巡る旅となりました。
1日目は夕方に、スイスのベリンツォーナという街に到着。
ここは中世に建てられた城塞群が残る街で、「カステル・グランデ」「カステッロ・ディ・モンテベッロ」「カステッロ・ディ・サッソ・コルバーロ」の3つの城塞と城壁群が世界遺産に登録されています。
石畳が続く旧市街の街並みを楽しみながら散策し、夕食へ向かいました。
ヨーロッパの街並みや路地がとても好きで、ついついたくさん写真に収めてしまいます。



ミラノの街では道にたくさんゴミが落ちていて、きれいとは言い難い場所もありましたが、スイスではほとんどゴミが落ちておらず、同じヨーロッパでもこうも違うものかと驚きました。
旧市街での夕食は、地元でも人気のお店「Cantinin dal Gatt」へ。
店内へ進むと、レンガがむき出しになった壁やアーチ天井が美しい空間が広がっていました。
お料理もどれもおいしく、食べることに夢中で前菜以降の写真を撮り忘れてしまいましたが、生ハムとブッラータチーズだけでワインがとっても進みました。

翌朝は少し早めに起きて、モンテベッロの丘に位置する「カステッロ・ディ・モンテベッロ」へ。
坂道をひたすら登っていくと、とても立派な要塞が現れました。

ここからは「カステル・グランデ」も見ることができます。

芝生の広場から見上げると、とても迫力があります。

そこからモンテ・カラッソという村へ。
ここは、スイスの建築家ルイジ・スノッツィが1970年代から長年にわたって都市計画に携わり、歴史的な街並みを活かしながら再生を進めたことで知られる村です。
代表的な建築のひとつが、15世紀に建てられ、19世紀半ばに閉鎖・荒廃していた旧アウグスティヌス修道院を再生した建物です。
1980年代にスノッツィの指導のもと再生され、現在は小学校や文化施設などが入るコミュニティセンターとして利用されています。



歴史的な石造りの構造の中に、モダンなコンクリート建築を大胆かつ美しく融合させ、街の中心として新たな役割を与えられています。
この建築をはじめ、銀行や屋内体育館など、スノッツィはモンテ・カラッソの街づくりに長年携わりました。
こうした取り組みが評価され、モンテ・カラッソは1993年に、スイスの優れた景観・地域づくりに贈られる「ワッカー賞」を受賞しています。

ルイジ・スノッツィについては、この村を訪れて初めて知ったのですが、見渡す限りの豊かな緑、美しいアルプスの山並み、そしてどこまでも広がるブドウ畑。
その中に突如として現れるコンクリートの建築群に圧倒されました。
歴史の温もりとモダンな美しさが、不思議なほど心地よく調和している、とても素敵な村でした。
次回も引き続き番外編として、スイスで滞在した7132ホテルと、ピーター・メルクリによって設計された「彫刻の家」をご紹介したいと思います。