皆さんこんにちは、デザインウォール設計事務所です^^
本日は建築確認申請における天空率についてを解説します。
ぜひ参考にしていただけたらと思います☝🏻
🔷 天空率とは?
天空率とは、ある地点から見たときに「空がどれくらい見えるか」の割合を数値化したものです。
建物が高いと空が見えにくくなりますが、建物の形状を工夫して空の見える割合が多くなると、「周囲への圧迫感が少ない」と判断され、高さ制限が一部緩和される場合があります。
🔷 建築基準法との関係
建物を建てる際には、日照や通風、景観を確保するために「斜線制限(北側斜線制限、道路斜線制限など)」があります。
🔸 しかし、天空率を用いた設計では、これらの斜線制限を守らなくても良い場合があるのです。
✅ 条件を満たせば、建物を高くしたり、敷地を有効に使える可能性があるため、都市部の建築でよく活用されます。
🔷 天空率の具体的な計算方法(概要)
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敷地の境界や道路から一定の視点(評価点)を設定
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その視点から、空が見える角度(=空が抜けている割合)を算出
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建物があることで空がどれだけ遮られているかを評価
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それが建築基準法で定める一定基準以上であれば、斜線制限の代わりに適用可能
※ 実際の計算には、CADソフトなど専用のツールが使われることが多いです。
🔷 天空率制度のメリット
メリット | 説明 |
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✅ 柔軟な設計が可能 | 建物形状を工夫すれば、高さ制限の緩和が可能になる |
✅ 敷地を有効活用 | 道路斜線・北側斜線などの制限を回避できる可能性 |
✅ 周囲への配慮 | 空の見える割合を評価するので、景観や日照に配慮した設計がしやすい |
🔷 注意点・制限
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全ての地域で使えるわけではありません(用途地域などの制限あり)
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建築確認申請時に、詳細な天空率計算書を提出する必要あり
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計算が複雑で、設計者や建築士の専門的な知識が必要
- 道路斜線、隣地斜線、北側斜線それぞれに必要な場合があり
🔷 まとめ
ポイント | 内容 |
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天空率とは | 建物によって空がどれだけ見えるかを評価する基準 |
主な目的 | 高さ制限の緩和と周囲への圧迫感の軽減 |
活用場面 | 都市部の狭小地や斜線制限が厳しい敷地など |
利用条件 | 一定の基準をクリアする必要がある |
以上、建築確認申請における天空率についてでした。
いかがだったでしょうか?
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