皆さんこんにちは、デザインウォール設計事務所です^^

本日はUA値とQ値についてお話ししていきます。


2013年の省エネ基準の改正で、断熱性能の指標がQ値からUA値に変更されました。

Q値は断熱性能を表す数値です。住宅の熱がどれくらい逃げやすいかを表しています。この数値が小さいほど熱が逃げにくく断熱性能が高いということです。
UA値も断熱性能を表す数値です。こちらも住宅の熱がどれくらい逃げやすいかを表していて、数値が小さいほど断熱性能が高いです。UA値については過去のブログで詳しく解説していますので、そちらをご参照ください。

★Q値もUA値も住宅の熱がどれだけ逃げるかを表す断熱性能の指標ですが、主にどんな違いがあるのでしょうか?

違い①:換気による熱損失量
以前のブログでもお話ししましたが、住宅に限らずすべての建築物で、24時間換気システムの設置が義務付けられています。そのため換気による熱損失が発生します。
Q値はこの換気によって発生する熱損失量も含んで算出されます。
一方でUA値は換気による熱損失量は考慮せずに算出されます。

違い②:数値を算出するときの面積
Q値は建物の延べ床面積をもとに算出されます。
一方UA値は床・壁・天井・窓といった外皮面積をもとに算出されます。

Q値=(外皮の熱損失量+換気による熱損失量)÷ 延べ床面積
UA値=(外皮の熱損失量)÷ 延べ外皮面積
で算出されるということです。

★なぜ断熱性能を表す指標がQ値からUA値に変化したのか

上記でご説明したとおり、Q値は熱損失量を延べ床面積で割ります。そのため家の床面積の違いによりばらつきがあり、特に家が小さいと延べ床面積が小さくなるため、どうしてもQ値が大きくなりやすいという不公平性がありました。そこでどんな住宅でも公平に断熱性能を表せる新たな指標としてUA値が使われるようになりました。これがQ値からUA値に変更された主な理由とされています。


以上、Q値とUA値についてでした。
いかがだったでしょうか?
次回のブログも引き続きQ値とUA値についてお話する予定です。

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