皆さんこんにちは、デザインウォール設計事務所です^^
本日は空調設計についてを解説します。
ぜひ参考にしていただけたらと思います☝🏻
空調設計(HVAC設計:Heating, Ventilation, and Air Conditioning)とは、建物や空間の温度・湿度・換気・室内空気質(IAQ)などを最適に保つための設備を構築・計算・配置・制御する工学分野で、快適性・安全性・省エネルギー・コスト最適化を目的としています 。
🔧 空調設計で扱う主な要素
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熱負荷計算
建物ごとの外部/内部負荷を算出し、必要な冷暖房能力を見積もります 。 -
換気・空気循環設計
新鮮空気の導入、排気計画、気流計算を行い、快適で衛生的な室内環境を保ちます 。 -
機器選定と配置
チラー、ファン、熱交換器、ダクト、エアコンユニットなどを用途とスペースに合うように選び、配置計画を立案します -
制御方式・ゾーニング
セントラル方式、VAV(可変風量)、ゾーニング(用途や方位での空調制御区分)を設計します。エネルギー効率・環境配慮
インバーター制御、新冷媒、高効率ヒートポンプ、熱・水の再利用、ヒートアイランド対策など、環境性能を重視します。 -
BIMやCFDとの連携
干渉チェックを含む3D設計、気流やエネルギーシミュレーションを活用して、設計精度と効率を向上します 。
✏️ 空調設計の流れ(Panasonic例)
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企画段階:利用目的・法規・予算・スケジュールの定義
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基本計画:方式の選定、仕様検討、設備配置の大枠決定
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基本設計:機器選定、熱負荷・風量の概算、シミュレーション実施
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実施設計:詳細な負荷・配管・ダクト設計、仕様書作成、構造・法令調整
🔎 なぜ重要?
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商業ビルでは建物エネルギー消費の約40%が空調に占められるなど、エネルギー負荷が大きい 。
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快適性・室内空気質を担保しつつ、法令順守、省エネ、ライフサイクルコスト抑制にも貢献します。
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環境性能評価(CASBEE、LEED、ZEB)対応の設計が求められています 。
✅ まとめ
空調設計とは、単に「エアコンを設置する」だけではなく、建物全体の熱・湿度・換気・気流・制御システムを一体的に考えて構築する高度技術です。快適性、健康、安全、環境、コストのバランスを取りながら、法規や認証に適合したトータルな設備設計が求められます。
ご質問や具体的な案件の相談があれば、ぜひ気軽に聞いてください 😊
いかがだったでしょうか?
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