皆さんこんにちは、デザインウォール設計事務所です^^

本日は前回お話ししたC値と、前々回でお話しした換気の関係についてご紹介します。


前々回のブログで換気のお話をしたとおり、住宅に限らずすべての建築物は換気扇の設置が義務づけられています。
住宅の場合は1時間に0.5回の換気が必要になります。
つまり1時間で住宅内の半分の空気を入れ換えなければいけません。

さらに詳しく計算すると1時間で換気しなければならない空気の体積を求めることができます。換気しなければいけない空気の体積は
延べ床面積 × 天井の高さ × 1時間の換気回数 で求められます。
今回は前回C値を計算した時と同様に、30坪の住宅を例に挙げて計算してみます。30坪の住宅の延べ床面積は約100㎡で、天井までの高さを2.4mとします。したがって
100㎡(延べ床面積)× 2.4m(天井の高さ)× 0.5(回 / h)=120㎥ / h
つまり、1時間に最低120㎥の空気は換気して住宅から外に排気しなければいけないということです。
なので前々回のブログでご紹介したような換気システムを設置し、必要な分だけ効率よく換気を行いたいのです。

しかし、C値が大きい(住宅のスキマが大きい)とそううまくはいきません。計画的に換気を行っているつもりでも、C値が大きいことでスキマから計算外の空気の出入りが起こってしまいます。
1時間でスキマから出入りする空気の量は住宅のスキマ × 風速 × 3,600秒で求められます。

一般的に測定を行っていない住宅のC値は2~3です。計算外の空気の出入りがどれだけのものなのか、今回はあいだの2.5で計算してみます。
C値が2.5ということは、250㎠のスキマがあるということです。㎡に変換すると0.025㎡になります。
今回は風速を0.5m /sとします。したがって
0.025㎡(スキマの大きさ)× 0.5m /s(風速)× 3,600秒=45㎥ /h
つまり1時間で120㎥排気すればよいところ、余分に45㎥の空気がスキマから出入りしてしまっているということです。

デザインウォールが目標にしているC値は0.3です。C値が0.3の場合は
0.003㎡(スキマの大きさ)× 0.5m /s(風速)× 3,600秒=5.4㎥ /h
つまり1時間に5.4㎥の空気がスキマから出入りしているということになります。

C値測定していないC値2.5の住宅と、デザインウォールが目標としているC値0.3の住宅ではスキマの総量の違いから、換気システムを通さずスキマから出入りしている空気の量が大きく異なることがわかっていただけたかなと思います。
前々回の換気についてのブログ内で、快適な室温を保ちながら換気を行うための全熱交換換気システムである澄家をご紹介しました。しかし計算したように換気システムを通さず、スキマから空気が勝手に出入りしてしまっては、全熱交換換気の意味がなくなってしまします。なのでこれまでお話ししてきたようにC値の数値は快適な住宅づくりにおいてとても重要なんです☝🏻そのためデザインウォールでは必ず1棟ごとにC値測定を行い、1年を通して快適に省エネで過ごせる家づくりをしています。


以上換気とC値についてのお話でした。
計算が多くなってしまい難しかったでしょうか?

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